アルコーブ(竹の部屋)  (ブルーノ・タウト設計)
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回り階段を降りた社交室東側(図面右)はアルコーブとなっている。ここの壁には細竹(白竹)を交互に隙間なく張り詰められており別名竹の部屋とも呼ばれている。細竹は素材の持つ節の良さを最大限残す工夫が見られており美しく深い模様である。竹の持つ竪縞(たてじま)模様と節が味わいのある新鮮な質を作り出している。
細竹の壁には二つの隠し戸棚があり、当時はそれぞれ電話機やスピーカーが格納されていたといわれている。
天井は、桐板を小幅に詰張りし、印象的な直線が猫かれている。
床は、楢材を使用し、矢筈張りとしている。細竹の壁のコーナーには漆仕上げの三角棚が吸い付きで設えてある。

*アルコーブ
壁面より窪んだところを指す。主要な機能を外れた「遊びの空間」をいう。
*寄木床
板張り下地床の上に、表面色彩のある厚さ6o〜12mm位の堅木を図案に従い、釘や接着剤で張り付ける。材種は黒色・褐色・淡褐色が普通使用されている。


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